Pilsen 論考

遺作。折角書きかけてたのでこのままお陀仏になるよりはちゃんと書き上げて公開したいなって。新規マップとして実装された直後のあの頃なら私程度の人間が書いた記事にも価値はあったのだろうけれど、今出してもなぁという気持ちが正直そこそこあるけど気のせいということにしておくよ。


良いマップだと思うよ。

ポジション・射線

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Pilsen が昨 CWE のマッププールに入ると知って直ぐにトレモでポジションと射線の確認をした時のメモ。実は一部あまり強くないポジとかあったりしてアレなんだけど治すの面倒い

エリア

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一先ずこの様に要所のエリア名を定めておく。

中央

建造物内部。ココを制圧しておくと5ラインを縦に敵陣側まで見れるため、敵の東西の移動を制限出来る。街、東土砂方面にも出入り口があるので、侵攻の際に横からの射線を作れるようにもなる。

因みに、初期の私はココを初手で獲ると相手に後出しで取り返されるリスクがあるのを嫌がってあまり活用出来るタクを作っていなかった。他の指揮官のタク・意見を見聞きしてやっと重要性に意識が向いた感じ。

E1・1ライン・街・3ライン

西側を敵陣へ進む際のエリア。1ラインと3ラインは縦に障害物の無い長い道が通っているので受け構えられた状態では進ませにくい。4エリアは相互に射線が通るので組み合わせで取りに行く流れにはなるけど私個人の話で言えばそういう獲り方は得意ではない。

街出口

後半に幾つか実例を示すが、ココに防衛車両を分散させておけば街からの生半可な侵攻は余裕で受けきれる。そのぐらいには受けが強い地形に南北共になっている。ただし、敵自走砲の射線がかなり通るポジションになるので、使う場合は何かしらの自走砲対策を考えておく必要がある。

左隅

俯角の取れる車両を置いて街出口組と連携した受けの体制を取らせたり、自走砲を取り敢えず置いておくポジション。

東土砂

東を完全とはいかずともある程度掌握したい場合にはココまで取ることになるだろう。EBR を編成に入れる場合は初動で向かわせて偵察させたり、稜線を使って中央に対して撃ったりする程度のポジション。基本的に東崖とセットの運用になるはず。

東崖

東土砂の援護役を置く。

0ライン

敵の東が薄い場合なんかは一気にココを通して主力を敵陣付近に送れたりはする。見ていた中で上手く活用出来ていたのは[TP-EA]ぐらいだったかな。

自走砲

わざわざ自走砲で一章割くぐらいには Pilsen における自走砲の採用/不採用は大きな問題だと思っている。

左隅に自走を置くとして、焼きやすいポジションを下に示す(結構塗り忘れ有るけど許して)。
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基本的に攻撃/防衛/遭遇それぞれにおいて

攻撃側

防衛(北)の街を抑える各ポジションへの解決として自走砲(CGC)を採用したい。採用しない場合はCAPで会話を始める等の駆け引きが必要になるので、それが出来る自信があるなら入れなくても良いが。その腕がある指揮官はこんなアテにならない記事なんか読んでないで自分でタク作ってきて下さい。

防衛側

特に街抑えの体勢で待ち構える予定の場合、攻撃側が自走砲を採用していると一方的に焼かれてジリ貧になる。その対策(ダメージレースでイーブンにする / 出来るならカウンター)として自走砲は採用したいところ([ATLUS]戦)。また、攻撃側が盾 CAP をしてきた場合、味方の車両配置に依っては切れない場合がある([SAH-]の防衛タクミス)ので、その解決としても使える。

遭遇

北南共に街出口で受ける形が強いため、街での膠着を予期するなら自走砲を入れて

  • 敵も自走砲アリ→ダメージレースでイーブンに
  • 敵に自走砲ナシ→一方的に焼いて敵に出てこさせる([LEM0N]戦)

が出来るので採用すべきだと私は考えている。ただし、他指揮官にそれ言い過ぎた挙げ句[F-T]戦で負けたという結果もあるので、最適解かは悩ましいところ。私は僅差での押し引きの判断が下手でゆっくりと完全な有利を取ってから勝つのが好きなので、基本的に自走砲は入れる派。

と、全パターンで自走砲は採用すべきだと考えている。領地攻防戦に関しては特に。

自走砲の置き場所はA1, K1かそれ以外かの大きく分けて2パターンで、特にA1, K1では1ラインを通されてブラインドで倒される可能性を考慮しないといけなくなる。解決の一つは隣にハルダウン系戦車(Cf等)をダメージディーラー役として置いておいて、万一「今自走が死ぬとヤバいけどブラインドで死にそう」になったらその戦車に盾になって貰うという方策である。

実例

ここからは、私が作ったタクの説明やCWE で対戦した相手のタクについて紹介し、先の3章の総まとめとしたい。

1側芋タク

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一先ず Pilsen のマップ解説的側面も考えてこのタクから始めよう。左隅と街出口に受け用の車両を分散させた上で東方面に EBR を Cf とセットで配置するタクになる。

受けに使っている各ポジションはそれぞれが個別で強いもので、他車両からのカバーも含めて殆ど落ちることの無いポジションにしてある。自走砲を入れているのは先述の通りで、受けの特にB3に置いた Cf が自走に弱い分のダメージレース/カウンター用並びに敵に東を取られた際の CAP 切り要員。ただし初動で左隅に安全に渡すため、移動距離の少ない受け用の車両で最初4ラインを抑えておく必要がある。

これは[ATLUS]戦で勝利したタクでも有る。まぁ敵のメンバーを見るに車両こそ一線級ではあるが指揮官の居ない捨て編成だったようなのであまり誇れたものでもないが。[ATLUS]は HT 多めで街を押すタクではあったが、受ける体制を作っていたのでD2まで取っても何も出来ない状態に。更に我々の EBR が東クリア後に南へ回って CAP に入ってちょっかいをかけたりして戦力を分散させたりと上手く振り回せた。ちょっとタク共有不足というか言葉の壁の都合で、隠すはずだった Maus が撃ち合って最初に溶かされる等のアクシデントもありはしたが、[ATLUS]側の車両が変に分散するタイミングを見計らって左隅の Cf × 2 を当てて各個撃破、勝利。なのでまぁ、敵に個々の腕はあっても、お上手な指揮さえ無ければ耐えうるものでは有るのだと思う。

1側中央277

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中央に最速で277を走り込ませるタク。ガソリンとかを積むことになるだろう。中央制圧を確実にするための後衛兼増援用 Cf と 50B を置いた感じ。中央を取って敵の東西の動きを縛った上で取れるサイドを取って勝つコンセプトになる。

一度使った時は自分の動きがカスすぎて負けた。

1側東取り([TP-EA])

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コレは私以外の指揮官でやっている際に敵[TP-EA]が使ったタク。なので車両配置はかなり不正確。お留守番がかなり少なめで、東を取り切るタクではある。CWE を通して基本的に HT で街を押すコンセプトのクランが殆どだったため、兵士としてやっていながらかなり意表を突かれた。コレは兵士側の私が余計な口を挟みすぎたのが原因の一端ではあるのだけれど、我々も西側を取りきって南北に間延びした車両配置になって長時間膠着した後、[TP-EA]側が車両を固めて南を詰めてきた際に対応しきれず敗北。

我々側の改善点としては、西を取りきった際に南か北(遭遇だったので勝つことを意識して北かな)に車両を固めておくべきだったという点かな。そうした後は詰めるタイミングなのだけれど、後手に回りたくは無いので早めに詰めなきゃなぁと思いつつも私は決断力無いので詰められないんだろうなぁ。うーん。

何にせよ、街を使わないタクも存在するというのが実証されたのでいい勉強にはなった。

2側咄嗟タク

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so-getsu.hatenablog.com

こぼれ話2で指揮した時のタク。街出口で受けれる体制作っといて自走で焼けば良いじゃんというコンセプト。これは[LEM0N]相手に使ったもので、敵が HT 多め街押しタクだったのでキレイに刺さった。私が EBR に乗ってドライブしていたら敵の HP が勝手に減っていた。いやぁ気楽だなぁ。

1側芋タクとコンセプトは似通っているけれど、遭遇で勝つ必要があることから車両配置は前掛かりになっている。自走に焼かれて弱った敵に味方の元気な HT を当てて勝てないわけが無いのだ。

2側街取りタク

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街をちゃんと取るタク。作ったけど多分やってない。やる実力が無いという方が正確か。街を詰める前線指揮が上手い指揮官ならこういうので勝てるんだろうなぁ。『1側芋タク』をされた際に勝てるかどうかと言われると無理だと思うよ。

以上、対面でほぼ同じタクは除外して合計5つのタクを紹介した。まだまだ未完成のタクも多いので、参考にしたりしなかったりしながら楽しいタクを作ってね。

最後に

ところで今の通常 CW に Pilsen 君は居るんですかね。知らんけど。

画像挿入用に久々に StratSketch 触ったけどこのサイトで毎日数時間も悩み続けた日々が懐かしくなりますね。